支援実績Experiences

EVトラックの研究開発、マーケット戦略立案の伴走支援

株式会社サニックス

【本件のポイント】

●山形大学国際事業化研究センターのEDGE-NEXT実践編(山形県ものづくり ベンチャー創出支援事業)、学術指導契約、計4年間の共同プロジェクトの 結果、(株)サニックスが新会社設立、事業化へ向けて本格的に動き出した。

●CO2排出削減で課題が大きい大型商用車のEV化問題で、計画発電蓄電制御 装置により運送効率を維持しながら課題解決する画期的な提案、実現後の 波及効果が大きい。環境省事業で実証確認を行い、様々な連携が生まれた。

●山形大学アントレプレナーシップ教育研究センターでは、環境問題の解決に貢献 する本技術での事業化実現に向けて、関係先紹介を含めた全面的な支援を 継続実施、山形から全国に発信する産学連携での事業成果を目指していく。

【概要】

山形大学は、2018 年度から 2 年間、山形県ものづくりベンチャー創出支援事業の委託を受けた事業化支援を 実施しました。2年目の 2019 年度、参加企業の(株)サニックスは、環境省の 2019 年度 CO2 排出削減対策強化誘 導型技術開発・実証事業に採択、2 億円を超える資金調達を得て、技術開発と事業構築活動に着手しました。テ ーマは、走行に必要なエネルギーを事前計算して計画的に発電と蓄電ができる「計画発電蓄電制御装置」を搭載 した EV 商用車向け装置、PRE-EV(Plug-in Range Extender-EV)の開発です。同装置は移動電力を精緻に予測し、 回生エネルギーの吸収等省エネルギー効果を創出、電池搭載量を大幅に減らして発電機を小型化することで、大 型商用車の EV 化で最大の課題であった航続距離の延伸と CO2 排出量の削減を実現します。貨物事業者の経済 合理性も確保できることから、これまで進まなかった大型商用車分野での展開が大きく期待されています。

2020 年度からはサニックス社と学術指導契約を 2 年間継続し、事業化に向けた指導と情報や関係先紹介の提 供をしながら進めてきました。コア技術の構築では、公道走行実証試験を昨年 9 月から継続して実施した結果、 目標値以上の結果が出て、技術の有効性が確認できました。継続してデータの蓄積を続けています。開発サイド の技術テーマも、基本技術の構築から製品化に向けた各課題の解決へシフトしてきています。

そうした中、サニックス社は、環境省事業で開発から実証実験まで行い有効性が確認できた本技術での事業化 に向けて、組織体制の強化を図り、経営計画への取り込みを行い、事業化を目的に、2022 年 5 月 2 日、新会社 を設立しました。新会社の狙いと今後のマイルストーンなどについても、今回発表させて頂くことになります。

山形大学と(株)サニックスの共同プロジェクトが新会社で事業化プレスリリース